冬言響 / 日記

アメコミとか映画とか音楽とか猫とか単車とか自転車とか革とか銀とかジーンズとかブーツとか今日喰ったものとか。

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指輪作った

作った。

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素材は銀。Ag950。95 パーセントが銀で残り 5 パーセントが銅とか、らしい。100 パーセントの純銀は柔らかすぎるので装飾品にはあまり向かず、一般には 92.5 パーセントのスターリングシルバーまたは SV925、Ag925 などと呼ばれる合金が良く使われる。のだけど、今回売ってた板材が 950 だけだったので 950 で。925 とどういう違いがあるのかは良く知らない。

前々から銀細工に興味はあったのだけど、技法としてワックスを削って成形して石膏で型取って鋳造して磨くロストワックスと、粘土を練って成形して焼成して磨くクレイシルバーの 2 種類しか知らなくて、どっちも手間やら初期投資やら色々ハードル高いなあと思ってた。のだけど、先日銀細工の本読んでみたら板や棒の形の銀材をバーナーで焼き鈍して捻ったり叩いたりして成形して磨く彫金という技法があることを知って他 2 つと比べると比較的手軽に手を出せそうだニャァと思ったので道具とか揃えてやってみた。

具体的な手順は以下を参考に。

だいたいこの通り。銀材は動画中で使ってるものとたぶん同じ 60 ミリ×70 ミリのが東急ハンズの名古屋店と ANEX 店に売ってたのだけど、楽天で捜したら 10 ミリ× 180 ミリというのが売っててどうせ帯状に切るならそれのほうが楽そうだったのでそれの厚さ 1 ミリのを購入。すり合わせは動画中ではまず一度仮にロウ付けしちゃってから鋸で切ってたけど普通に指で押さえて切ったらいけたのでそれで。本番のロウ付けは動画中みたいに 1 ミリ四方の粒ではうまく出来なかったのでもう少し大きめに切ったのを接合部に挟んでやってみたら割合うまくいった。と思う。

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1 号。とくに飾りとかの無いシンプルな平打リング、というやつ。まあ最初だしね。いずれはインディアンジュエリーみたいな模様入りのとか作りたい。あと石とか付けるのもあんまそれ自体に興味は無いけど技術として一応身に付けてはおきたい。

サイズはてきとう。サイズ棒とか持ってないので何号か判らないしノギスが今手元に無いので内径も正確には良く判らない。紙を指に巻いて必要な周長測って、ってやり方でまず 75 ミリで銀材を切ってみたのだけど焼き鈍して丸めて指に嵌めたら明らかに大きかったので目分量で 5 ミリぐらい? 削って一応それで仕上げてまあちゃんと嵌められるかな、緩いっちゃあ緩いけど手を振っても落ちたりしないから良いか、と完成ということにしたのが Twitter にも上げたバージョン 1.0。

指輪作った。 pic.twitter.com/Q5J2iZQWtf

— ふゆ(注・俺。空を飛ばない俺だけを指す) (@winterzeit) 2017年4月4日

んが、1 日経ってやっぱりでかいなと思い直したので目分量で何ミリか切り落としてロウ付けし直して磨いて少し小さくしたのがバージョン 2.0。そしたら今度は小さくしすぎたようで人差し指に嵌まるは嵌まるのだけど外すのがしんどいしちょっとむくんだら嵌められなくなってしまったので、ロウ付けした部分をまたぶった切って先に切り落とした欠片から小さいのを切り取って挟んでロウ付けして少し広げたバージョン 3.0 が現在の姿。結局バージョン 1.0 と殆ど変わってない気がするのだけどまあ縮めたり広げたりといった作業を試せたので良しとしておこう。

正直幅 10 ミリはちっと太すぎるかという気がしてきて例えばパイプカッターなんかでうまいことやって 8 ミリぐらいに削れないか、2 ミリだったらヤスリでひたすらこすれば良いか、とか色々考えるのだけど、まあこれ以上はへたにいじらないでおこう。別のこと試したかったらまた新しく作る方向で。

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0 号。最初に 1 号を作ってきちんと完成出来た訳ではなく、実はそれより前に一つ作ろうとしてみてロウ付けした時点で明らかに小さかったので失敗として一度ボツにしたのがあって、新しく材を切って 1 号を作った。で、バージョン 1.0 が出来たあとで、まあ折角だから遊んでみようと、ロウ付け部分をぶった切ってそのままフリーサイズという設定にして、表面はヤスリで荒く仕上げただけでヘアライン仕上げだと首長し、あと飾りとしてピンバイスで 3.2 ミリの穴を空けてみた。

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両方着けるとこんなカンジ。うむ。まあ…うむ。ということで(何。

次はもう少し幅は狭めで厚さは 2 ミリぐらいの材と使って作ってみようとか、指輪以外にもバングルとか、あと革と組み合わせてキーホルダーとか作れないかな、とか色々夢は広がる。仮にも貴金属だから革以上にほいほい材料買ってもいられないのだけど。

それと彫金は手軽だけど出来ることの制限は多いので、ロストワックスにも手を出してみたいニャー。鋳造を個人でやるのはあまり現実的じゃなくて普通は業者に出すものなのだけど、なんかハンズでも受け付けてくれるみたいだし。まあそのうち。

マニキュアを塗った

指輪に。

先日こさえて縮めたり広げたりしてバージョン 3.0 でとりあえず完成ということになった銀の指輪 1 号なんですが、だいたい丁度良い大きさになった筈だと思ってたのだけどそ、の後の休日に 1 日中着けてみてたらなんか 1 日中ずっと緩くてな。自然に落ちる程でもなくてまあ幅もあるし摩擦で肌にひっかかってる感じではあるのだけど外そうとすると何の抵抗もなくするっと外れてしまうという。

一応もうちょっとしっかりしたサイズにした筈なんだがなー、っかしーなー、とか思ってたのだけど、良く考えたら鋸で切ったりヤスリ掛けたりするのに左手の主に親指と人差し指でしっかり力入れて保持してがしがしやってる訳で、その作業の合間に嵌めてぴったりだと思ったからって平常時に同じような訳には行かんわな。

目分量とか言ってないで次はリングゲージ買ってきてきちんと一日に何度かサイズ測ってそれに合わせて作ることにしよう。

で、結局緩いサイズでこさえてしまった指輪なのだけど、その対処として切って縮めるとか型に入れて殴って全体的に縮めるとかの方法の他に、シリコンとかで出来てて内側に嵌めてサイズ調整が出来るグッズを使うとか、もう少し手っ取り早い応急処置的手段としてクリアのマニキュアを塗るというのがあるそうなので、100 均で買ってきて塗ってみた。適当に塗って乾かして重ね塗りして乾かして、を何度か繰り返した。

結果。別段サイズ感が変わったという感じではないのだけど、摩擦が強くなって抵抗なくするっと外れるという感じではなくなった。うむ、まあ良し。

いずれ 0 号共々鋳潰して地金にしちゃうつもりだけど。

指輪作った

作った。

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いくつかの習作を経てとりあえずこれが正式版 1 号ってことで良いか。何の正式版だよって話だけど。

厚さ 1.2 ミリに幅 8 ミリ。サイズは 14 号弱。13.7 号ぐらい。

小指用。本当は人差し指用が欲しいのだけどどうも俺の人差し指は時間帯や体調で太さの変動が激しくて面倒なのでこうなった。小指は比較的安定してる気がする。正確にはたぶん左が 13 号ぐらいで右が 15 号ぐらい(平打の場合)、んでどちらでも使えるように中間を目指した結果、どちらでも使えるけど左だとちょっと緩いかなー、落ちる程じゃないけどー、で右だと嵌まるは嵌まるけどきついかなー、ぐらいになった。中間というか中途半端。

装飾というほどでもないけど切り傷のような模様をずばずばと入れてみた。平べったい地金の状態で糸鋸を表面にあててぎこぎこと。手軽な割にそこそこおもろいものが作れたんじゃないか、と自賛してる。

次はこれと同じ意匠でバングル作りたい。

リングスタンド作った

革で。

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アクセサリーショップなんかでよくある円錐型のディスプレイスタンド。欲しいなと思ってどこに売ってるかなって考えてちょっと思いつかなくてネットで検索すればいくらでも出て来るんだけどむしろ自分で作っちゃえば良いんじゃねって思って作ってみた。

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展開図。って言うのかこれ。半径 70 ミリで中心角 90 度の扇形から中心点と 2 辺を共有しつつ半径が 15 ミリの扇形を切り抜いた形。んで 2 辺に沿って菱目打ちで縫い穴をばしばし開けて重ねて縫う。狭いのでいまいち綺麗に縫えないのだけど何かしらやり方とかあるもんなんだろうか。針曲げるとか。

バングル作った

作った。

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指輪と共デザインで。ってほどのもんでもないけど。シンプルと言えば聞こえは良いかも知らんがもっと凝ったこと出来るようになりたい。

東急ハンズで 1.2 ミリ厚×6 ミリ幅× 500 ミリ長の銀平角線買ってきて切って模様(糸鋸でぎこぎこと)入れて焼き鈍して曲げてヤスリがけして銀磨き布で磨いた。

長さはいろいろ調べた結果どれぐらいが良いのか良く判らなくて、まあ短く切っちゃって継ぎ足すより長めに切っといて長過ぎたら削っていくほうが楽だろと 170 ミリぐらいで最初切ってみたら見事に長くて、何だかんだで 150 ミリぐらいで良かった様子。薄くて幅も狭い銀材だったので切るときはペンチでばちばち行けた。本当はもっと厚くてもう少し幅があると良かったのだけど東急ハンズには 1.2 ミリ厚で 6 ミリ幅までのしか無かったので。出来上がってみると 1.2 ミリでもまあ最低限の強度はありそう。

フリーハンドで曲げたのでいまいち綺麗な楕円にならず、やや歪。手首に着けちゃえば判らないけど、バングル用木芯棒調達したほうが良いかなー。

次はこれまでに出た切り屑や切れ端を溶かして固めててきとうにあれこれしてペンダントヘッドか何かを作りたい。