冬言響 / 日記

アメコミとか映画とか音楽とか猫とか単車とか自転車とか革とか銀とかジーンズとかブーツとか今日喰ったものとか。

RSS2.0

単車のレギュレーターがお亡くなりになったぜ

某月某日、単車のバッテリーが何の前触れもなく突発的にあがった。

出先で駐輪しようと低速で移動してたらおもむろにエンスト。再スタートしようとしても「ひゅいーん」という弱々しい音がするだけ。とりあえず停めて用事を済ませて、改めて状況確認。キーを回すとヘッドライトも点くしインジケーター類も普段通りなのだけど、セルスイッチを押すと「パチッ」って音がして一応セルが回ろうとしている気配はあるのだけどエンジンは掛からない。症状はバッテリーあがりっぽい。が、これまでであれば「最近弱々しくなったなあ」的な前兆があるものなのだけどそういうのは一切無し。家を出るときも問題なく元気よく回してくれてた。バッテリーは今年の頭に購入したばかり。社外品であるとかバッテリー液も自分で入れたとか不安要素はあるけど。

幸いすぐ近くに駅もあるし単車は一晩ぐらい置いといても大丈夫そうな場所だったのでバッテリーだけ外して電車で帰宅。充電器に繋いでみたところ充電状態は最低レベルだったのでとりあえずバッテリーはあがってた様子。充電しつつ、ネットで情報収集。MF バッテリーはある程度の確率で突然死し得るものであるとかいう話の他に充電系のトラブルの可能性も浮上。

昨今の自動車はもちろん主にガソリンでエンジンを回して走るのだけど、それとは別にスタート時のセルモーターだのライト類だのインジケーター類だの何だかんだで電気も使う。この電力はバッテリーから供給される。のだけど、使うだけでなくある一定以上の回転数でエンジンが回っているときにはそこから発電してバッテリーに充電する。ジェネレーターによって発生した交流電圧を直流に整流及び電圧調整をするのがレギュレーター、正確にはレギュレート・レクチファイアという部品。この辺りにトラブルがあるとバッテリーが充電されず手持ちの電力を消費するばかりで程なくあがったり、逆に過剰な電圧が供給されて燃えたり爆発したりすることもある。とかなんとか。

また VTR250 のとくに 98 年式はこのレギュレーターが弱点のひとつで、熱でヤられることがままあるそうな。

とりあえずバッテリーは問題なく充電され、翌朝再チェックしてみても極端に充電量が減っているということも無いのでまた電車乗って単車を回収。バッテリーを装着してセルスイッチ押してみたところ問題なくスタートした。このまま様子見で良いかと考えたりもしたけど不安も残ったのでその足で単車屋さんへ。「昨日何の前触れもなくバッテリーが上がるという事態が発生しました」と伝えたところ「ちょっとチェックしてみるね」言うてテスター持ってきてバッテリー周りをちょいちょいと確認した結果、やはりレギュレーター破損の診断が下され、速やかに交換対応となりますた。

[JPEG画像/238KB]

外した 98 年式 VTR250 標準装備の初期型レギュレーター。もろてきた。フレームの内側にボルトで固定されている。特に熱対策とかされてないので熱に弱いのだけど、00 年式後期モデル以降では放熱フィンが付いた対策品が使用されているそうな。

部品(熱対策品 品番 31600-MV4-010)代 6,900 円、工賃 4,000 円、消費税足して端数引いて貰って 11,440 円也、と。うへぇ。タンク降ろしたりするので地味に工賃が掛かるのだけどケミカル類扱ったり足回りいじったりとかするわけじゃないので自分でもやれそうだったし、モノも品番から検索してみたら純正じゃないけど社外製の互換品が 4,000 円前後で売ってたりもしたので、自分でやっちゃえばテスター買っても半額ぐらいで済んだなあ。

何か今年は初っ端からバッテリー替えたり点検に出したらステムのベアリングだのエアクリーナーのケースだのに損傷があって交換になったりタイヤも替えたり今回のコレだったり散々。でもまあ金が掛かった以外の被害は特に無いか。今回のコレについてもエンストしたのが目的地に着いてからでなく走行中だったら最悪死んだりするし、在宅中にバッテリーが上がってたら用事が済ませられない。そして目的地は駅の近くだったので電車で帰ってこれた。レギュレーターの破損自体は不運かも知れないけどそれがいずれ避けられない事態であったのならタイミングとしてはこのうえなく幸運な部類かも知れない。先月点検に出したタイミングで壊れてくれるのがベストではあったけどまあそこまで贅沢は言わねぇ。