アメコミとか映画とか音楽とか猫とか単車とか自転車とか革とか銀とかジーンズとかブーツとか今日喰ったものとか。
赤ちゃんがドル札追いかけて水の中泳いでるジャケットの CD で有名なバンドの方じゃなくて、96 年のイタリア・フランス合作のサイバーパンク映画。
オコサマ・スター社の天才ゲーム・プログラマー、ジミー(クリスファー・ランバート)は新しいゲームソフト「ニルヴァーナ」がクリスマスに店頭に並ぶことになっているのに完成できずにいる。
一年前に突然失踪したリザ(エマニュエル・セニエ)の失踪の理由と彼女の消息の手がかりを最後に残されたビデオ・レターに求めるが答えがみつからないのだ。
そんな折、ニルヴァーナのキャラクター、ソロ(ディエゴ・アバタントゥオーノ)が、コンピューター・ウイルスに感染して自我に目覚めてしまう。ソロは「同じことを繰り返すのはたくさんだ、おれを解放してくれ」とジミーにプログラムの消去を懇願する。 ソロの終わりのないプログラムの中で繰り返される人生の、ぞっとするような孤独を思い、ジミーはオコサマ・スター社のホストコンピューターに侵入し、ニルヴァーナのプログラムを消去しようと思い立つ。だがそれには優れたハッカーの存在が必要だ。 かくてニルヴァーナを消去するための複雑なパズルを解く鍵と、消えたリザの足跡を追いもとめ、ジミーは旅立った。
ま、だいたいそんな話で。ずっと以前に VHS をレンタルして観て全体のヨーロッパ&オリエンタルな雰囲気とか綺麗な音楽とかとても印象に残ってて DVD 手元に置いときたいなーと思ったのだけど、太古の昔、かつて DVD がまだジュエルケースで売られてた頃に出たきりなんで少々お高価いのな。定価 4,700 円。再販もされずずっと廃盤状態で、まあ Amazon で買えなくもないのだけどそんなに安くなってはいない。一度ブックオフで 1,500 円ぐらいで売ってるのを見掛けて迷ってるうちに無くなってて非常に後悔して今度中古で見掛けたら即買いフラグを脳内の TODO リストに記載して幾星霜、本日突発的に遭遇したので即買いしたのでした。2,680 円。1,500 円のときに買っておけばなあ。ていうか普通に再販してくれれば良いのに。『JM』が出たときはついでに出るかー、とか根拠も無く思ってたのだけど出なかった。
で、観たのだけどやっぱり変わらず大変良かったです。サイバースペースの表現とか『JM』と 1 年しか違わないのにずっと洗練されてる。「自我に目覚めたコンピュータプログラム」てのは最初に観たときはそれほど意識はしなかったけどグレッグ・イーガンとかアレステア・レナルズとか、最近だと山本弘の『地球移動作戦』とか読んだあとだと、また色々感がさせられるニャア、と。