冬言響 / 日記

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真・餓狼伝

というわけで何か夢枕獏書きおろし原作の新連載が始まったそうなので読んでみた。立ち読みで。

数日前に夢枕獏のブログで告知されててそれによると明治時代後期が舞台の格闘ロマンということだけで主人公の名前も謎で、『餓狼伝』ユニバース版の『東天の獅子』か何かかと予測を立てていた。のだけど、読み始めて初っ端でガスタオン・グレイシーが登場したのでそのセンは無しに。んで物語は主にブラジルでインタビューを受けている前田光世の回想でなんか強い日本人が居るって話でそいつが主人公ぽいので、嘉納治五郎か、武田惣角か、誰だ、誰なんだー、って思いながら読んでたら最後に名乗った名前が「丹波文吉」。そう来たかー。

タイトルに「餓狼伝」が入っていることと主人公の名前が「丹波」であることから『餓狼伝』との関連は無視出来ない。とはいえガルシーアではなくグレイシーが登場しているので『餓狼伝』ユニバースではあり得ない。『餓狼伝』は元々「現代の宮本武蔵」をコンセプトに孤高の空手家丹波文七と架空の(実在の格闘家をモデルにしているとはいえ)キャラクターたちとの戦いを現代(といっても一番最初に書かれたのは 1985 年だけど)を舞台に描いているわけなのだけど、そこから今度は舞台を明治後期に移して丹波(という名の武道家)が前田光世や恐らく嘉納治五郎や武田惣角やその他の実在の武道家と戦う「明治後期の丹波文七」であるのかな、というのが現時点での予想。判りやすく(誰に)アメコミ語で言うなら「エルスワールド版餓狼伝」。

まあ或いは原作はともかく板垣版ではガルシーアの名前は出てないし今更ブラジリアン柔術の登場からやるとは思えないので普通にグレイシー一族が居ることにしちゃって『真・餓狼伝』は板垣版『餓狼伝』と同一ユニバースで文吉は文七の先祖か何かってことになるかも知れないし、ついでに原作でもいつの間にかガルシーア柔術が無かったことになって最初からグレイシーが居たよみたいな顔始めるかも知れない。

単行本収録時とかに「グレイシー」が「ガルシーア」に修正とかってのが一番手軽だけど。

絵が板垣恵介と同系統ぽいので作画担当の野部優美は『バキ外伝 創面』の山内雪奈生みたいに関係者なのかなと思ったけどそうではない様子。

一応ちょっとチェックしていってみよう。