冬言響 / 日記

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R・A・サルバトーレ『アイスウィンドサーガ』

D&D の代表的な背景世界であるフォーゴトンレルムの最北の地、氷風の谷(アイスウィンドデイル)を舞台にしたファンタジー小説。原題は "THE ICEWINDO DALE TRILOGY" でその名の通り全 3 冊の三部作。それを邦訳ではエンターブレインから各 3 冊ずつの全 9 冊で出す予定であるようなことが 1 巻には書いてあったのだけど、その後何があったのかは良くは知らんけど 3 巻まで出たあと第 2 部と第 3 部はメディアワークスからそれぞれ 1 冊ずつで出たので結局全 5 冊に、しかもエンターブレインから出た第 1 部ぶん 3 冊は現在は絶版というちょっと困った状態になっちゃってる。どうせなら第 1 部もメディアワークスから再販してくれれば良かったのに。収まりとか。まあその第 1 部を 3 巻の途中まで読みました。図書館で。

主人公は PC ゲーム『バルダーズゲート』にもちょろっと登場してピックポケットを試みると魔法のシミターを盗めてそのデータのまま『バルダーズゲート 2』で再会すると印象が最悪になる(らしい)ことで有名な孤高のヒーロー、はぐれドロウ(ダークエルフ)のドリッズト・ドゥアーデン。それとドワーフのブルーノー・バトルハンマー、彼の養女で人間のキャッティ・ブリー、蛮族の青年ウルフガー、ハーフリングのレギスの 5 人がメインキャラクターとしていろいろ蛮族の侵攻から町を防衛したり悪い魔法使いの侵攻から町を防衛したりゴブリンを殺したりオークを殺したりフロストジャイアントを殺したりドラゴンを殺したりするとかしないとか。

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原作のシリーズはまずこの "THE ICEWIND DALE TRILOGY" が書かれて、そのあとでその前日譚である、ドリッズトが地下世界アンダーダークで生まれてドロウの都市メンゾベランザンで幼少期をいかに過ごして地上世界にやってくるかを描いた「ドリッズト・ビギンズ」ともいえる "THE DARK ELF TRILOGY" が書かれて、その邦訳がエンターブレインから『ダークエルフ物語』としてこれは原書と同じく全 3 冊で『アイスウィンドサーガ』邦訳よりも先に出てる。こっちは既読で持ってるのだけど、結構細かい部分まで『アイスウィンドサーガ』中でドリッズトの回想として描写されてるので物語自体は "THE ICEWIND DALE TRILOGY" の時点で出来上がってたのかね。もちろん絶版。

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物語はその後さらに "LEGACY OF THE DROW" シリーズ全 4 冊に続く。これの邦訳は(何故か)また『ダークエルフ物語』シリーズとしてメディアワークスから同じく 4 冊構成で出てる。旧シリーズと区別するためか仮に「新ダークエルフ物語」とか「ダークエルフ物語(続編)」とか呼ばれたりしてるけどちゃんと判りやすいシリーズ名付ければ良かったのに。

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このシリーズでは旧『ダークエルフ物語』でドリッズトがあとにしたメンゾベランザンのドロウたちが再び登場するそうで、正直『アイスウィンドサーガ』よりもこっちのが読みたかったのだけど、まあ一応順番通りに読んでいこうかなと。図書館に一通り揃ってるぽいし。