冬言響 / 日記

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『トータルリコール』観り(劇場/字幕)

フィリップ・K・ディックの短編『追憶売ります』を原作とした 1990 年シュワルツェネッガー主演の映画のリメイク。再映画化ではなく。らしい。原作は読んでないし前の映画も一度だけテレビで観たとは思うけど内容は全く覚えてない。でも観る。

観た。

ヴィジュアルとかアクションがとにかく素晴らしいかなあ、と。諸々の未来ガジェットとか。

ストーリー面ではちと物足りないというか、「記憶を売る」っていうリコール社の存在にあんま必然性が感じられない。「何かの拍子に封印されてた記憶が開放された」なら別に交通事故でも階段踏み外してコケたでもなんでも良くないか。リコール社の設定を活用するなら「今観ているのが現実なのか、リコール社で観ている夢なのか」主人公も観客も迷うような演出が欲しいニャァと。あるいは警官隊に取り囲まれて交渉するシーンをそのつもりで作ったのかも知らんが俺にはそうは感じられなかった。途中で捕まる→気を失う→目覚めるとリコール社に居る→「というシナリオの夢を観ていたのさ。エキサイティングだったかい?」→あー全部夢だったのかー、と納得しかける主人公。だが僅かな違和感を見逃さない→やっぱり夢じゃなかった! アクション再開! みたいな。原作もリメイク元も良く知らずに好き勝手言ってるけど。

いずれ原作をちゃんと読んでみよう。

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追記。部屋の本棚見てたら『マイノリティ・リポート ディック作品集』があった。「追憶売ります」収録。じゃあ読んだことあるのか? 全然覚えてないけど。まあ良いや改めて読もう。