冬言響 / 日記

アメコミとか映画とか音楽とか猫とか単車とか自転車とか革とか銀とかジーンズとかブーツとか今日喰ったものとか。

RSS2.0

アメコミとかアメコミとかアメコミとか

なんかまた無駄に間が空いてしまった。そして書くのは相変わらずアメコミの話。別に他にイベントが無い訳でもないのだけど。

[JPEG画像]

クエスチョン(初代)。本名:ヴィク・セージ。ホームタウンはハブ市。特にスーパーパワーの類は持たず、主に怪しげな拳法で闘う。外観上の特徴は人造皮膚を貼りつけたのっぺらぼうな顔で、某ニコニコ動画にうpされている "JUSTICE LEAGUE UNLIMITED" で彼が登場しているシーンの動画にはコメントでへのへのもへじが書かれてたりする。まあ最初に書いたのは俺なんだが。

元々はチャールトンコミックという会社のキャラクターで、後に DC コミックに買い取られ、クライシス後に正史世界に組み込まれる。チャールトンからの移籍組ということで即ち『ウォッチメン』のキャラクターのモデルである訳で、具体的に言うとみんな大好きロールシャッハさんのベース。性格面ではもう 1 人「Mr.A」というキャラクターの要素が大きいらしのだが良く知らん。

DC 正史世界に組み込まれてからはロールシャッハのキャラタクターから逆にフィードバックを受けてて、前述のアニメ "JUSTICE LEAGUE UNLIMITED" で準レギュラー張ってたり、『バットマン:ダークナイト・ストライクス・アゲイン』ではかなりロールシャッハっぽいモノローグ吐いてたりしてカッコイイ。そのあとボコボコにされて退場だった気がするが。

このクエスチョンに関してしばしば「『ウォッチメン』のコミックを読んだクエスチョンがロールシャッハの影響を受けて彼っぽく振舞ってみるが敵にぼこぼこにやられて最後「ロールシャッハはクソだ」と言い放つ」というエピソードが一緒に紹介されるのだが、少なくとも日本語の記事で具体的な出典元が書いてあることが無い気がしたので、どうにか調べてみた。

そのエピソードは TPB "THE QUESTION: EPITAPH FOR A HERO" に収録の "THE QUESTION #17(JUNE 1988)"。例によって何言ってるのかとか良く判らんのだが(英語だし)一度悪党を捕り逃して追っかけてく飛行機の中で "WATCHMEN" 読んでその気になって、例えば敵の隠れ家を見つけて普段だったら何か起こるまで待つところを「ロールシャッハならどうする…? 突っ込むだろ常考!」とか言って突っ込んでって返り討ちに遭ったりとかそんな具合。殴られたときに「HURM」とか言ってたりする。しかもガタガタ縁の吹出しで。最後雪山で銃突き付けられて「何か言い残すことはあるか?」「ああ。ロールシャッハはクソだ("RORSCHACH SUCKS." 最初 "RORSCHACH IS SHIT." とかで検索したけど見つからんかったぜ)」であわやというところでグリーンアローに助けられて「#18 に続く!」で終了。いや TPB にはちゃんと #18 まで収録されてるけど。

こんなエピソードがあるよ、ってのを読んだときは勝手に脳内補完してロールシャッハのマスクかぶるところまでイメージしてたのだけど、夢の中でロールシャッハ化しただけで(ただし青い)実際にはあくまでクエスチョンのままロールシャッハ的な行動を試みてみただけみたいな、そんな話。

クエスチョンも以前から興味のあったキャラクターで折を見て適当に TPB を 2、3 冊入手してみようと思ってたところだったのだけど、とりあえず興味のあるエピソードから、と。他の本も適当に買ってくつもりなんだがだいたい在庫切れなんだよなあ。

ちなみにこのヴィク・セージさん現在は癌により絶賛死亡中で、今は元ゴッサム市警のレネ・モントーヤさんが 2 代目を勤めてるそうなのだけど全く興味が無かったりする。『ウォッチメン』から興味を持ったひとも多いだろうし、BLACKEST NIGHT とかのどさくさで生き返っちゃえば良かったのに。あとアズラエルも。

[Amazon]The Question: Epitaph for a Hero: Dennis O'Neil, Denys Cowan: 洋書

次。

[JPEG画像]

上記エントリ先よりサークル「マーブル・ダイナスティ」さん制作の同人誌『マーブル・ダイナスティ・スペシャル:SOME GREEN THINGS』『マーブル・ダイナスティ・スペシャル:アラン・ムーアのトワイライト・オブ・ザ・スーパーヒーローズ』の 2 冊を購入。以前から存在は知っててどうにか入手したいもんだなあ、でもコミケに参加する気は全く無いしなあ、通販やってくれんかなあ、と悶々としてたら通販を開始されたので脊椎反射で申し込んでみた。

『SOME GREEN THINGS』はハル・ジョーダン登場から "REBIRTH" 以前ぐらいまでのグリーンランタンのコミックの歴史を紹介したまさに今の俺のためにあつらえられたような解説書。資料的価値は計り知れない。"REBIRTH" 以降の TPB も実はオークションで結構揃ってたりするので、全部読めればグリーンランタンのメインストリームの大部分を把握出来るんじゃないかしら。全部読めれば、だけど。

『トワイライト・オブ・ザ・スーパーヒーローズ』はアラン・ムーア原作によるリミテッドシリーズの、しかし諸々の事情により制作には至らなかった幻の企画書の邦訳。概要ぐらいは見かけたことがあるのだけど、渡りに船だったので一緒に申し込み。

実はこの通販と上の "THE QUESTION: EPITAPH FOR A HERO" とにちょっとした面白エピソードがあるのだがあんま言いふらすようなことでもないので自分用メモとしてひっそりと書き記してみんとす。

「アコログ」さんの通販はとりあえず 2 月末までで締切りだそうなので、興味のあるひとはお早めに、と。

あと『グリーンランタン:リバース』の邦訳も買ったのだけど無駄に長くなりそうなのでまた次に。