冬言響 / 日記

アメコミとか映画とか音楽とか猫とか単車とか自転車とか革とか銀とかジーンズとかブーツとか今日喰ったものとか。

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(無題)

という訳で『啓示空間』読了。ただでさえ分厚いうえにバイトの休憩時間とかにちまちまと読み進めてたので 1 ヶ月近くかけてしまった。

海外 SF 小説って印象が薄かった。自分でも何言ってんのか良く判らんけど、また語れるほど SF を多く読んでる訳でもないのだけど、元が英語の SF 小説(SF に限らん気もするが、とりあえずここでは SF に絞ってってことで一つ)を日本語に訳したものは何かそれ特有の雰囲気っていうかそんなモノがあって、それが好きなのだけど、この『啓示空間』は最初から日本語で書かれたみたいに自然な印象があった。どちらかというと 80 年代 SF アニメみたいな。訳文の文体によるもんだろうか。あと口絵の登場人物紹介とか、特にユージ・サジャキの口調とか。原文ではどうなってんだろあの人の台詞。

サジャキっつったら終盤手前辺りで医務室に連れてかれた辺りのシーンの台詞とか見てると、実は物語全体での印象とは違った人物でその後に意外な活躍が! とかいう展開だと思ってたらそうでもなかった。もちっと活躍するかと思ったんだがなあ。アブデュル・ヘガジもいまいち影薄し。

ガジェットは色々。スケールもデカいものはデカい。惑星単位で吹き飛ばしたり出来るレベルの兵器とか。星系でも星団でもなく銀河の渦状腕単位で消滅したりする宇宙戦争の話とか。豪快。

それにしても分厚いよな。もう少し削っても良いエピソード削ったうえで上下巻に分けるとかしてくれても良いのに。

折を見てまた読み返したりしつつ感想は追々書き加えていったりするかも知れない。

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