冬言響 / 日記

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『イップ・マン 序章』『イップ・マン 葉問』観り(DVD/レンタル/字幕)

日本では大人の事情で原題『葉問2』が先に『イップ・マン 葉問』の邦題で公開され、あとから『葉問』が『イップ・マン 序章』として公開されたので DVD が出てからはどういう順番で観れば良いのかいまいち良く判らなくなってることで有名なドニー・イェン主演のカンフーアクションをようやく観た。本当は今は亡きゴールド劇場でやってるときに観るつもりでいたんだがなー。

一応公開順で観たのだけど、まあ『2』のが映画としてまとまってる感というか、サモ・ハン・キンポーも出てるし、こっちを先に公開して様子を見てから前作を公開ってのも判らんでもないかなと。『1』が反日気味だってのが関係してるのかどうかは知らん。古くはブルース・リーの『ドラゴン怒りの鉄拳』から割と最近ならジェット・リーの『SPIRIT』まで、この時代を舞台に日本人が敵役ってのはもうそう珍しいモンでもなかろと。

『1』をいろいろ『SPIRIT』と脳内で比較しながら観てたんだが、『SPIRIT』の中村獅童が高潔な武道家として描かれてるのに対して『葉問』の池内博之はいいひとなのか悪いヤツなのかどうもはっきりせんなと。善人か悪人かつったら悪人だけど武道家として一定の矜持は持ってる程度の解釈で良いのかな。眼鏡の副官は悪いヤツ。

『2』は主に中国拳法vsボクシングの異種格闘技戦なのだけど、ルールはどうなってるんだろあれ。拳法側が素手で正拳以外にも手刀とか掌底とか肘とか蹴りとか使ったりするのはともかく、相手の身体の前面以外を打ったり投げや関節もありってのは、それをボクシング側がちゃんと飲んでるんであれば一概にあっちが悪役とは言えなくねえかと。ラストバトル途中で「蹴りは無しで」とか言い出しても今更過ぎだろうと。投げによるダウンに対してもちゃんとカウント取る審判にジョンブルの騎士道精神を見た。騎士道精神がそういうものかどうかは知らんが。

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