冬言響 / 日記

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なかせよしみ『でもくらちゃん』買い

双子の祖母が双子を産み、その子たちもそれぞれ三つ子の親に! 外見も行動もそっくり同じ、出茂倉(でもくら)家の 12 人!!

そっくり! びっくり! 1 ダースむすめ!!

という訳でそっくり同じ外観の 12 人の 5 歳児が、行く先々で完全にシンクロするか或いはきっちり 12 段階に時間差を付けた行動を取って周囲の人々を混乱に陥れる話。なんとなく表紙買い。97 年以来、自費出版での個人誌から「ザ・スニーカー」での連載までいろいろ描いてきたものをまとめた単行本とのこと。4 コマから 4 ページぐらいのショートショートまでいろいろ。

要は『おそ松くん』な訳なのだけど、十二つ子という訳ではなくあくまで三つ子× 4 組で、母親 4 人もそっくり同じ外観・行動の様子。この 12 人 vs 4 人という構図でもいくらか話が膨らませられてる。ゲームパッド 16 個用意して子供チームと母親チームで対戦してるのだけど、実はゲーム機に繋がってるのはそれぞれ 1 つずつだけで、パッドのケーブルは根本で束ねられているので実際に操作しているのはそれぞれのチームから 1 人だけなのだけど、それが誰なのかは問題ではないらしい、とか。

この母親 4 人が双子× 2 組だと思わせておいて、実はそうではなく双子× 2 組なのは父親の方で(外観・性格はバラバラ)、母親たちは元々他人同士であるということが終わりの方で明らかになる。外観や性格がそっくりなのは純然たる偶然で、父親たちが自身の外観はバラバラでも女性の好みは一緒だったから、ということなのだけど、正直この設定は要らんのじゃないの、と。素直に母親同士が血縁でええがん、父親の外観・性格がバラバラなのはアリだけど、とかなんとか。まあどうでも良いけど。

そんな具合の漫画。面白かったよ。

[Amazon]でもくらちゃん