冬言響 / 日記

アメコミとか映画とか音楽とか猫とか単車とか自転車とか革とか銀とかジーンズとかブーツとか今日喰ったものとか。

RSS2.0

『アイアンマン』と『インクレディブル・ハルク』観り(DVD/レンタル)

なんとなくバットマンが好きだから DC 派ということにしておいているのだけど(誰に対してかは謎)、例えば映画に関しては今のところマーベルの方がずっと盛り上がってる昨今。劇場公開時はタイミングの関連でスルーしてたのだけどようやく借りて観た。

なんでもこの『アイアンマン』と『インクレディブル・ハルク』はマーベルのヒーローチーム『アベンジャーズ』実写化への布石だそうで、今後『アイアンマン[2](仮)』やって『キャプテン・アメリカ』やって『マイティ・ソー』やって最後に『アベンジャーズ』で収束させるという壮大なプロジェクトだとかなんとか。これら作品の興業収益とかによっても左右されるので途中でポシャったり一つふたつ省略されたりする可能性もあるけど。『アイアンマン[2]』はほぼ決定らしいので、それにハルクとキャップとソーが顔出して実質的な『アベンジャーズ』になっちゃったりとか。

DC の方も頑張ってくれんかなあ。『ジャスティスリーグ・オブ・アメリカ』の実写化企画も以前からあるそうなのだけどこっちはなかなか具体的な形は見えてこない。2005 年『バットマン・ビギンズ』と 2006 年『スーパーマン・リターンズ』が公開されたときはクリスチャン・ベイルとブランドン・ラウス競演の『スーパーマン VS バットマン』を妄想してみたりしたのだけど、クリストファー・ノーラン監督の『バットマン』世界には他のスーパーヒーローは存在しない(怪傑ゾロすら居ない)らしく、また『スーパーマン』もワーナーが改めて新三部作の構想立ち上げて『リターンズ』は一発屋で終わっちゃうことになったりして、そのままの流れで競演、というのは無さそう。

『スーパーマン』は新シリーズで『JLA』構想を含んだものにすることは出来るだろうけど、『バットマン』の方が問題。ヒーローが存在しないという世界観上の問題は、ストーリー的な繋がり考慮せずにパラレルワールドとして主要キャストだけ引っ張ってくるとかいう手も使えるかも知らんけど、クリスチャン・ベイルは『ダークナイト』のときに「ロビンが出るなら『バットマン』はやらない」的なことを言ってたそうで、であれば他のヒーローとの競演てのもやってくれなさそう。従って今『JLA』をやろうとしたらバットマンに関してもキャストを一新することになるのだけど、『ダークナイト』がヒットしちゃってたぶん 3 作目もやるだろう現状ではそれも難しいだろと。新しいバットマンやジョーカーやアルフレッドを見つけてきてもどうしたってクリスチャン・ベイルやヒース・レジャーやマイケル・ケインと比べられちゃう。スマートさでも『アベンジャーズ』プロジェクトに負けるし。バットマン抜きの JLA は無論問題外。

今の時代に『JLA』の実写化は諦めなければならないのだろうか。クリストファー・ノーランとクリスチャン・ベイルが宗旨替えとかして彼らの『バットマン』世界に他のスーパーヒーローや超常現象の存在を認めてくれない限りは。

俺が『ダークナイト』を手放しで評価出来ない理由がここら辺な訳で、作品単体としては良いのだけど「アメコミ映画」っていうジャンルとして観ると要らん枷を付けちゃったんじゃないかと。いきなり『JLA』とは言わんが、『スーパーマン VS バットマン』だけでも実現出来ればそれなりに盛り上がると思うんだが。プロモーションをちゃんとやらないと世間一般には『フレディ VS ジェイソン』や『エイリアン VS プレデター』の流れを汲んだぽっと出の対決モノと取られてしまう危険性もあるけど。

さてさて。

……。

…えーと。

あ、『アイアンマン』は面白かったです。メカメカ。『インクレディブル・ハルク』はフツー。

[Amazon]アイアンマン [Amazon]インクレディブル・ハルク