アメコミとか映画とか音楽とか猫とか単車とか自転車とか革とか銀とかジーンズとかブーツとか今日喰ったものとか。
Yahoo! オークションで 1,280 円。定価は 980 円。うへえ。
DC から出た「バットマン/パニッシャー:レイク・オブ・ファイア」と、その続編でマーベルから出た「パニッシャー/バットマン:デッドリー・ナイツ」の 2 本を収録、という体裁。どっちも米国では 94 年発売。
ストーリーとしてはパニッシャーが宿敵ジグソーを追ってゴッサムシティまで来ちゃって、そこでバットマンやジョーカーや地元のギャングを巻き込んでてんわやんわ(造語 by 友人)という具合。
まず 1 本目。「バットマン/パニッシャー:レイク・オブ・ファイア」。ライターはデニス・オニール、アーティストはバリー・キットソン。
パニッシャー。本名:フランク・キャッスル。元海兵隊員で、妻子がギャングの抗争に巻き込まれて死んだことをきっかけにギャングたちへの復讐を誓った私刑執行人となる。バットマンと同じく特殊能力の類を持たない常人ヒーロー。殺しを禁忌としているバットマン(および DC/マーベル他問わず多くのヒーロー)と違って犯罪者を冷酷に殺戮するアンチヒーローの代表格。
映画 3 作目でめでたくスクリーンデビューを果たしたジグソー。メインのヴィランてことで良いんだろうか。なんか Wikipedia とか見ても情報少ない。
さて。この「バットマン/パニッシャー:レイク・オブ・ファイア」は、バットマンとパニッシャーのクロスオーバーものということ以外にもう 1 つ大きな特徴があって、それはバットマンの中のひとがブルース・ウェインではないこと。バットマンの背骨を折ったことで有名なベインにバットマンが背骨を折られて療養している間 2 代目バットマンを務めたアズラエル。本書は彼が描かれている唯一の邦訳作品、らしい。
バットマン/アズラエル。本名:ジャン=ポール・ヴァレー。秘密結社「聖デュマス騎士団」に代々使えてきた暗殺者の一族。コスチュームが 3 パターンほどあるらしいのだけどこれが何番目なのかは知らない。そのうち調べる。
デュマス騎士団とやらへの忠誠だとかブルース・ウェインの後を継いだことへの矜持で、頑張ってるんだけど微妙に空回りしてる具合?
罪人(ギャング)の集団を見て苛立っちゃうアズラエル。
弱気になるアズラエル。
黒幕を逃がしちゃうアズラエル。
地元のギャングをまるめこんでゴッサムを手中に収めようとするジグソーの企みを協力して打ち砕いたあと、ビルの屋上で殴り合うパニッシャーとアズラエル。アズラエル的にはパニッシャーもギャングやなんかと同じなので捕まえて警察に突き出す予定。負傷していて分の悪いパニッシャーが、それでも機転を利かせて勝利。とどめを刺そうかちょっと迷ったものの結局刺さずにゴッサムを去るパニッシャー。貫禄勝ち。
ちなみにジグソーはアズラエルがとっつかまえてロープで縛って転がしておいたのだけど、
ジョーカー登場。ロープを切って逃がしちゃう。この「レイク・オブ・ファイア」でのジョーカーの出番はこれだけ。2 ページぐらい。
んで 2 本目。「パニッシャー/バットマン:デッドリー・ナイツ」。ライターはチャック・ディクソン、アーティストはジョン・ロミータ・Jr。どれぐらい時間が経ってるのかは良く判らんのだけど、ゴッサムに留まったまま帰ってこないジグソーを迎えに(違)パニッシャーが再びゴッサムへ。さっそく地元のギャング相手に工場で銃撃戦。
「本部長、突入しましょう」「消防車が来るまで待つんだ。あんな連中のために警官の命を危険にさらすわけにはいかん。身元を調べるなら、歯形を見ればわかる。スワットを消防士の護衛に回せ」。ゴードン本部長やる気無ぇ。出番も終了。
そこへ我らが初代バットマンことブルース・ウェイン登場。ブルース・ウェイン復活! ブルース・ウェイン復活! 見開きをしかも横向きで。
パニッシャーがギャングの一人から情報を引き出したあととどめを刺そうとしているところに殴りかかる。今度のバットマンは前回とはひと味違う。さすがのパニッシャーもまともに殴り合っては勝てない、らしい。
ジョーカーと手を組んでゴッサムを手に入れようとしているジグソー。ジョーカーが世話した医師による整形手術も受けたらしい。クロスオーバー企画でそんな勝手なことして良いのだろうか。
パニッシャーの唯一の友人マイクロ。武器や情報の調達を担当する一流のハッカー。
そのマイクロと電脳戦(というほどのモンでもない気もするが)を繰り広げるロビンと、コンピュータのことはあまり判らないらしいアルフレッド。アルフレッドってなんかコンピュータでも何でもこなしちゃいそうな気もするんだが。このままケイブでバックアップしてて外にも出て来ない。ゴードンといい、なんかこう、「とりあえず出した」感が。
整形手術を受けて傷が無くなったジグソー。
そのあとすぐパニッシャーが投げた破砕性手榴弾の破片を受けてズタボロになる。
んでバットマンに取り押さえられる。
一方、ジョーカーを追うパニッシャー。
追い詰められていつもの軽口をたたくジョーカーに容赦なく銃口を向けるパニッシャー。
それを止めるバットマン。
パ「いつまでこのピエロを野放しにしておくつもりだ。俺がケリを付けてやるそこをどけ!」バ「ジョーカー」ジ「何だ?」バ「行け」ジ「Huh?」バ「死にたいのか?」。とうとうパニッシャーからジョーカーをかばっちゃうバットマン。
んで殴り合う 2 人。というか 1 発だけはバットマンがあえて受けたけどその後は殴りかかっても軽くいなされる。今度のバットマンはパニッシャーよりずっと格上らしい。そんな具合で終了。
奥付の前のページに広告が載ってたりするあたりなんか時代を感じる。『X-MEN』とか『スターウォーズ』のコミックと、右下はサターン用の結婚シミュレーションゲームらしい。
あとものすごくどうでも良いのだけど、
なんか腕のトゲトゲが長くね? まあ描き手とかによるんだろうけど。
比較用その 1:『バットマン:ダークナイト・リターンズ』。フランク・ミラー。
その 2:『バットマン:ロング・ハロウィーン』。ティム・セイル。
その 3:『DC VS マーベル』。ダン・ジャーゲンス(たぶん)。
その 4:『スポーン/バットマン』。トッド・マクファーレン。
やっぱ長いよね。ま、良いんだけど。
さてさて次は何買おうかなー。『バットマン:HUSH』の 2 冊セットが出品されてたりするのだけど今月はちょっと買いすぎだよなー。迷うなー。ううむ。