冬言響 / 日記

アメコミとか映画とか音楽とか猫とか単車とか自転車とか革とか銀とかジーンズとかブーツとか今日喰ったものとか。

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(無題)

『スカイクロラ』観り。本当は『スターウォーズ/クローンウォーズ』観るつもりだったのだけど時間が合わなかったので代わりに。事前情報はいっさい無し。バイト先でも「事前情報一切無しで連れの付き合いで観たのだけど面白かった」と言ってる人が何人か居たので。

感想:ま た バ セ ッ ト ハ ウ ン ド か

以上。て訳にも行かんか。とりあえず物語の全体像が把握できた時点で思わず「ぞくっ」としてしまった。もっと難解なシーンや台詞で煙に巻くような雰囲気映画だと思ってたのだけど(それはそれで嫌いじゃない)、思ってたよりシンプルで、相当にハードな内容だった。

「君は生きろ。何かを変えられるまで」

と言ってたけど、たぶん変わらんのだろうなあ。主人公達はこの世界の仕組みに気づきかけちゃったのだけど、そのきっかけってのはそれほど特殊な出来事ではない訳で、きっと物語本編みたいな出来事がこの世界の至る所で時々起こってて、でも結局「何かを変えられる」ことは出来ずに、全体として世界は何の問題も無く淡々と運営されてるんだろう、と。デュナンとかベクシルみたいなキルドレが現れてこの世界を運営している「誰か」のところに殴り込みでもすれば変わるかも知らんけど、その「誰か」が存在するのかも怪しいしなあ。

で、この世界のシステムというか運命というかに囚われて延々と殺し合いを続けるキルドレとその周囲の人たちが日本人風 & 人間的に、それを安全な場所からモニタ越しに眺めて「あなたたちが戦っているおかげで我々は平和に暮らせるんです」とかなんとか言いながら平和に暮らしてる一般市民が外人風 & 非人間的に描かれてる訳だけど、これがもし現実世界であったら、自分はこの非人間的な一般市民の側なんだよなあ、と。自分がのんべんだらりと暮らしてる日常から切り離されたところで日々戦争があったり或いは自然災害やら事件やら事故やらで人が死んだりしてるのだけど、それが実は自分を含むその他大勢の「一般市民」に「どっかよそでは日々人が死んでるけど自分は平和だな有り難いことだな」と思わせるためだけだとしたら、そういうシステムが出来てしまっていて、しかも管理者不在で動いているのだとしたら、とかなんとか妄想してしまってまた寒気が。

多分に思考が暴走気味なので解釈間違いや勝手な脳内補完の割合が高そうな気もするのだけどとりあえず事前情報一切無しで 1 度だけ観た感想はこんな具合。原作読んでみようかなあ。